無学

「無学ですから…」とは、「謙虚な方だな」などと思われがちだが、なかなかどうして。大上段から放たれた偉そうな言葉だなぁ、と。

そんなことを、ふと感じた朝だった。

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己望

「希望」とは、その「望み」自体が「希(まれ)」なのではなく、或いは、その「望み」を抱くことが「希」なのではなく、

その「望み」が叶うと信じて止まない、自身から放たれる一方的なベクトル──「願望の精神ベクトル」自体が「希」なのだ。

故に、「己望」と換言する。

そして、その「己望」は叶った時点で、達成した時点で、儚くもその姿を失う。

そのようなことがあった、と云う「過去の形跡」を「記憶」として刻みつけ、嘲笑うかのように冷淡な笑みを湛えながら、やがて、自身の脳内から退色してゆく。

___ spelt by vincent.

ひとつ

根底で棲息しているものはすべてひとつに繋がっていると云う。

凡そ対極に在ると思われていることですら、根幹はすべてひとつである。

答えがひとつなのではなく、答えらしきものを現時点での正解とし、それに向かって行うべきことをしているだけだ。

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ice break

一歩ずつ 着実に
石橋を叩いて渡るのではなく
一歩ずつ 着実に

すると 必然的に 氷解する
メルト・ダウンしながら
琥珀の液体を 対流させながら

ice break

営業用語で云うところの「初契約」
凝固した氷を打ち破るのではなく
一歩ずつ 着実に
ゆっくりと 解かしてゆけば良い

「できることをするだけさ」

遠い眼差しで 吟遊詩人が 嘯く

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身の丈と貫目

自分の身長を知る者は多いが、
自分の身の丈を知る者は少ない。

自分の体重を知る者は多いが、
自分の貫目を知る者は少ない。

得てして、そんなものかも知れない。


 時に移ろい 時に動じる
 水面を漂う 木の葉のように
 路傍に荒ぶ 芥のように──


我が魂の命ずるままに──。

___ spelt by vincent.

DEAD

Realism と Fantasism

相反する矛盾の同居。
根底に眠る矛盾点に気付かぬ愚鈍さ。

だからこそ人は死ぬまで生きてゆける。

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