絶対と云う価値観を追わないからこそ得られる絶対。
輪世色境(りんぜしっきょう)
郭界彩界(かっかいさいかい)
滲歪混溶(しんわいこんよう)
覚え書きとして。
2006年6月 アーカイブ[10]
Jazzと煙草と
人間並みの体温に戻り、少し浮かれていたが、モニタを見詰めながら、ふと思った。
やはり、俺はひとりが似合っているんだな、と。
軽快な Swing Jazz を BGM にセブンスターを燻らしながら苦笑を浮かべて小休止。
あと、ひと息だな…
心の呟きを文字にしたため、傾いだバランスに酔う──。
アルコールは入れていない。
しばらくはお預けだ。
自分自身に対する褒美くらい、せめて彩りたい。派手な演出は要らない。
ただ、心地好い静寂があれば、それで良い。
静寂が心地好ければ──それだけで良い。
Jazz と煙草と── vincent. is here...
一方的に想いを寄せる孤独を愛でてやる。
サルスベリの葉が夜風にそよいでいた
大き目のバッグを担いで近所の銭湯へ。
徹夜明けの体躯をひと通り濯い清めると、バブルジェットの湯船へ身を沈める。ゆっくりと眼を瞑じ、ほうと吐息を洩らした。
taste of honey
耳許で囁かれる声 花園で潤む雫
舌を絡ませ 丁寧に舐め取れば
甘美な波紋が 静かに押し寄せる
近くて遠い人
遠くて一番近い人
遠くても一番甘い人──
Hard-boiled Vortex
ハードボイルド──。
卵の調理方法のひとつ。固茹での意から転じて、冷酷な、非情なの意として定着。
第1次世界大戦後、アメリカ文学に生まれた創作スタンス。現実の冷酷や非情な事柄を情緒的表現を抑え、簡潔な文体で描写。