2009年9月 アーカイブ[6]

Metallica - Seek and destroy

Metallica - Seek and destroy

___ spelt by vincent.

高きから低きへ

水は高きから低きへ──。

純粋な自然現象のひとつ。
これを自問自答の命題として捉えてみる。

高低差が低ければ「河」。
高低差が高ければ「滝」。

それぞれがイメージされ、自身の内面世界と符合する。

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例えば、禁欲と云うマスターベーションを据えた時点でストイックと云う定義から外れる。

ストイシズムを貫きたい、満足させたい、と云う新たな「欲」が既に芽生えているからだ。

一事が万事。定義を敷けば敷くほどその定義から遠離る、と云う矛盾。

論理的整合性など、パラドックスの前では為す術もなく、悉く駆逐されるのだ。

つまりは「全滅」と云うことである。

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vincentonic love - 前世の記憶を紡ぐ

記憶から想起までの過程は以下の通りである。

記銘(きめい)→保持(ほじ)→再生(さいせい)→想起(そうき)

ステップ毎の詳細について。

記銘とは、記憶の第一段階。経験内容を覚えこみ、定着させる。銘記(めいき)。

保持とは、記憶の第二段階。記銘された経験内容が量的には減少し、質的には変容しながらも残存・維持される過程。把持(はじ)。

再生とは、記憶の第三段階。記銘され保持された経験内容を再現する。

──このような段階を経て、人は「想起」する。

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マーブリング・ワルツ

ふと窓の外に眼を遣る。

くすんだ雲間から星たちがチラつく。
紫煙に燻されながら陽炎が立ち昇る。

飴細工でできた甘いタンジェリンな高架灯。
ヘッドランプとテイルランプの描く軌跡粒。

リバーサイドを縫うマーブリングな色彩。
蒼月を仰ぐ光りを失ったイカスミの川面。

思考繊維に絡まった雑事を棚上げの美学。
星陰さやかに的外れなワルツを刻む──。

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