2005年12月 アーカイブ[11]

満身創意

自身の脳内で釈然としていることは、他人からすれば如何に難解とされることでも自身の脳内ではすべて既知。至極容易なこと。

それらを他人に解り易いように、受け入れやすいように脳内トランスレートして具現化しようとするとき、初めて『創意』が生まれる。

満身創意。

その創意に殉じた地図を頼りに自らの羅針盤に則って活動すること──それが『表現活動』と呼ばれるのではないだろうか。

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無学

「無学ですから…」とは、「謙虚な方だな」などと思われがちだが、なかなかどうして。大上段から放たれた偉そうな言葉だなぁ、と。

そんなことを、ふと感じた朝だった。

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己望

「希望」とは、その「望み」自体が「希(まれ)」なのではなく、或いは、その「望み」を抱くことが「希」なのではなく、

その「望み」が叶うと信じて止まない、自身から放たれる一方的なベクトル──「願望の精神ベクトル」自体が「希」なのだ。

故に、「己望」と換言する。

そして、その「己望」は叶った時点で、達成した時点で、儚くもその姿を失う。

そのようなことがあった、と云う「過去の形跡」を「記憶」として刻みつけ、嘲笑うかのように冷淡な笑みを湛えながら、やがて、自身の脳内から退色してゆく。

___ spelt by vincent.

ひとつ

根底で棲息しているものはすべてひとつに繋がっていると云う。

凡そ対極に在ると思われていることですら、根幹はすべてひとつである。

答えがひとつなのではなく、答えらしきものを現時点での正解とし、それに向かって行うべきことをしているだけだ。

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ice break

一歩ずつ 着実に
石橋を叩いて渡るのではなく
一歩ずつ 着実に

すると 必然的に 氷解する
メルト・ダウンしながら
琥珀の液体を 対流させながら

ice break

営業用語で云うところの「初契約」
凝固した氷を打ち破るのではなく
一歩ずつ 着実に
ゆっくりと 解かしてゆけば良い

「できることをするだけさ」

遠い眼差しで 吟遊詩人が 嘯く

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