2023年1月 アーカイブ[1]

読書考

読書とは、著者の既知のお裾分け。

──以前、僕が綴ったことだが、突き詰めると、ここに収斂されるな、と改めて感じた。


著者の既知には、知見や持論をはじめ、無論、想像上の創造までもが含まれている。

想像上には、視認性の認められていない妄想や願望の類いから表現し得ぬ雑多なものまでのすべてが内包されている。

想像と既知。一見、相反すると勘違いしがちな並列であるが──例えば、事実と反していようと、科学的根拠がなかろうと、知らねば…著者の思考に及ばねば…何も語られぬ、ということであり、既知と未知とで分岐すれば、やはり、既知の側に寄るのだ。

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