2005年2月 アーカイブ[10]

不思議な感覚

今までの人生で 味わったことのない感覚
不思議な感覚だ──


実体は 目の前にあり
紛れもなく 現存しているのだが

 圧迫しない

他に 何かしらの影響を
及ぼさない訳ではないが

 窮屈ではない

夢と現を彷徨っているような
それでいて
秩序だったカオスを ロジカルに──

控えめでもなく 横柄でもなく
存在を主張する


「非現実を抱く」


もしかしたら
これが「超現実」というものかも知れない

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Mobile phone

現代人の必携ツール 携帯電話
ビジネスライクに考えれば 無味乾燥

繋がっていたい と 離れてしまいたい

矛盾 乱気流 感情のハリケーン
一喜一憂の美学


不在着信あり 未読メールあり
気付いたときに 着歴を見 メールを読み

「何の用やぁ ったく」と
「あぁ ゴメンよぉ…」

矛盾 乱気流 感情のハリケーン
一喜一憂の美学


携帯電話が不携帯電話のときでも
俺は いつでも 君と繋がってるよ

魂のMobile phoneは 君だけのために──

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包括する

幾千 幾万の偶然から ひとつの必然を紡ぐ
世の中に偶然は 存在しない すべて 必然

この大いなる矛盾を
包括する

括るのではなく
包括する

ソフトに スウィートに──

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括らない

プライオリティやランキングの重要性──
重要であることは確かだが

括らない 敢えて 括らない

ボーダーを引くことによって
ボーダーに呪縛される

呪いを解くカギは 自身の内面に眠っている

キッカケなんて 何でも いいんだよ
気付いてしまったんだから しようがない

「きっといつかは…」を「たった今」に──

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Sweet whisper

受話器から溶け出すように洩れる
耳をくすぐる 甘い 甘い囁き

ときに嬉々とし ときに悩ましく
柔らかい毛布に くるまりながら

切なくて もどかしい 時間が過ぎてゆく


眠ることさえ 惜しみながら
切るタイミングを 探しあぐねながら
甘い囁きと 甘い吐息が 絡み合う

聴覚だけが頼りの ふたりだけの空間
甘い囁きと 甘い吐息で 紡ぎ出す


Sweet whisper


君だけに 囁きたい──

___ spelt by vincent.

夢の途中

見心地の 虚ろな眼差し

らりくらり
 捉えて離れ 離れて捉え

切れた糸を 指で辿れば
 仄かに馨る 君の残り香

指のリング 煙にまみれ
 鈍い痛みと あおい光沢

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一喜一憂

一喜一憂する 君
俺は 君の笑顔が 見たいだけ

泣いてる顔は 似合わない
ただ それだけ


泣き顔を 笑顔に 変える
ただ それだけのために
俺は 道化でも 何でも 演じよう


ただ 君の一喜一憂に 翻弄される
そんな自分も 嫌いじゃない

苦笑を浮かべ おやすみ を

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