形在るものは皆一様に滅ぶ。
経年によって常に形を変えてゆく。
オブジェクトのフォルムの変化もさることながら、視覚で捉えることのできない「概念」などの変化も美しい。
普遍的なものなど皆無だと知りつつも、何故か期待を抱いてしまう。それが悲哀の元凶とも知らずに。
加害者・被害者の利害関係は、実は余り意味をなさない。相対的に考えれば、それぞれが、やはり正論であり、正義であり、各々のベクトルの立体交差。音声多重。「禍福は糾える縄の如し」の所以。
スクランブルの渦中で己の声を信じる。
己の声とは「内面の宇宙」。
それを信じる。否、疑わない。
信じて疑わない、のではない。
そもそも疑わない。
疑わない──否定の中の肯定。
I have no doubt...
そこに「存在の肯定」が
隠れているのかも知れない。
愛しい者と過ごすと、
否定的なデカダンスではなく
心地よく堕ちてゆく。枯れ果ててゆく。
滅びの美学。枯れた魅力──。
そんなフレーズがリフレインする。