2017年2月 アーカイブ[6]

真・優人

結論から云うと、本当に優しい人というのは、ひと思いに絶命させてくれる人である。

これは比喩的表現としても当て嵌まるが、実際に自分を殺してくれる人間ということだ。

この超逆説は過激思考から導き出された解ではなく、とても簡単なことから導き出された解だ。

優位性に基づいた優しさは、真のS気質でないと持続しない。
真の優しさとは、生殺与奪を完全に掌握した者のみが放てる。


優しさ

以前、こんなことを綴ったが、これを噛み砕いただけだ。

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世界征服

世界が自分中心に廻っていた頃と今は何が違うのか? 単純に視野の問題だろう、と即答できる。

近視眼的視野だと世界征服は容易い。

世界とは地理的な世界ではなく、云わずもがな「自身の知見の及ぶ範疇の世界」ということだ。

自己顕示欲を度外視すれば、人は自身の幸福や成功などを他人に知らしめる必要はない。

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そんなで花実が咲くものか

心の花も咲かせましょう

エスカレーター前の花壇の中に刺さっていたプレート文言に引っ掛かる。

何? 咲いてないの前提?

心にも花を咲かせましょう

こちらのほうが角が立たずに華やいだ気持ちになるではないか。
おう、コピーライター。しっかり仕事せい。

そんな感じで♪

___ spelt by vincent.

episode: Goldfish

lionhead_goldfish_retouched.jpg

「お前は金魚か?」
「あ?」

「金魚の中でも蘭鋳らんちゅうだな」
「どういうことだ?」

「醜い割りにゃあバカっ高え。そのくせ、煮ても焼いても喰えねえ」
「!?」

「つまり、どうしようもねえってこった」

*2016.10.16・草稿

___ spelt by vincent.

売買成立

「もう! あんたなんか要らない!」

溜まり兼ねた女が怒声を浴びせた。

「ほう。レシートか領収書はあるのか?」

悪びれる様子もなく、男が問う。

「どういうこと?」
「要らないなら返品すればいい」

「あんたを買った覚えはないわ!」
「それはどうかな?」

女の怪訝な表情。

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不在通知

神様は誰の云うことも利かないが、お願いするのは自由だ。

 苦しいときの神頼み。

いい気になって、何度も、何度でもお願いしてみよう。
どんなに無理難題をふっかけても神様だから怒らないはず。

 仏の顔も三度まで。

ありゃ? ひょっとして四回目はアカン?
や、神様やし大丈夫か。って、仏様?

逡巡しゅんじゅん

ま、両方ともいねえから、まいっか☆ ねー

そんな感じで♪

*2016.10.04・草稿

___ spelt by vincent.