2005年9月 アーカイブ[6]

「アニキ。昔の眼に戻ったね…」

4コ下の兄弟分よーちゃんが呟いた。

「きっちり見開かれてる。いい眼だ──」

俺は照れ笑いを浮かべながら、ビール・グラスに接吻した。黄金色の液体がしゅわしゅわと喉を潜り抜け、胃の腑でふわっとじんわり拡がった──。

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威風堂々

「威風堂々」とは何か?

ふと、そんなことが頭をよぎった。「後ろめたさ」を微塵も感じない人間が果たしているのだろうか?

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氷山の一角

「氷山の一角」と云う言葉がある。

例えば、

煌びやかな表情の裏側に隠された真実!
妖艶な微笑の裏側にはおぞましい実体が…
表層は内面を欺くための氷山の一角だった

…などと余り好印象を持たれない言葉のひとつだが、角度を変えると、成る程な、と思う。

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