井の中の蛙 大海を知らず
が、ふと思い浮かんだ。
と同時に、これを紡いだ偉大な先人には申し訳ないが「アンタ、何言ってんの?」と感じた。
まず、井戸。
井戸というのは知識では知っている。人間の生活用水を供給しており、我々にとっては好都合だろうが、カエルにとっては好都合な状態なのだろうか? 例えば、カエルにとって餌が潤沢に備わっていたりするのだろうか?
残念ながらリアルの井戸を見たことがないので何ともアレだが、カエルにとって井戸が天国ならば井の中の蛙上等、と。
或いは、井戸の中で発見されたカエル、というのも余り知見が及ばないところから、「井の中の蛙」というシチュエーション自体がレアなのではなかろうか、と。
そう捉えると、カエルにとっては勝ち組なのでは、とも思える。
多分、井戸の中には天敵が居ない。カエルにとってこれほどの好都合はないだろう。そこに餌が潤沢とあらば… 勝ち組以外の何者でもない。
井の中の蛙が上等なのは前段で述べた通り。後半の「大海を知らず」部分。
即答、「死」以外、何もない。
カエルにとって海は自身の生態上、好ましい条件は何ひとつ備わっていない。
故に、海のことを某か知ったところで自身にとって好都合なことは何もない、ということ以外の情報は得られない。
カエルは海では生きてゆけない。
そんなこと先刻承知、とあらば… とても賢いカエルということだ。
井の中の蛙 大海を知らず
重ねて申し訳ないが、これを紡いだ当の本人が一番世間知らずなのではないか?
否、世間知らず以前に、カエルが海では生きていけないことなど図鑑に載っているぞ。
言わんとすることは何となく伝わるが、根拠希薄且つ信憑性に著しく欠け、イメージと論旨が乖離した何ともお粗末な説法だ。
以上が「アンタ、何言ってんの?」の論拠だ。
この論説がいうところの理屈で言うと「大海を知った蛙」はどうなるのだろうか?
大海を知る蛙 死をも乗り越え覇者と成る
「vincent. 何言ってんの?」
そんな感じで♪