やみのしじまにうかべるゆめ

四十路を過ぎて見る夢と
あの頃描いた将来の夢と
一体、何が違うのだろう

無謀を友とし冒険を抱き
根拠のない自信に満ちた
迸る情熱に滾った血潮魂

時系列的には今が「将来」

嗚呼、隙間が埋まらない

夢は叶えるべきではない
叶えば夢は夢でなくなる

見果てぬ夢を
限りある命を

虚無と知性の狭間を縫って

見果てぬ夢を
限りある命を

懐中深く、深奥深く
双眸に蒼焔を宿して──



闇の静寂に仄僅かな希望を浮かべる
滴り落ちた水滴が波紋を投げ掛ける
同心円の描く輪郭がやがて暈される



エッジは曖昧なほうがいい
シャープだと突き刺さるだけで
何も印象に残らない

柔らかい感触は明瞭さの中には居ない

割りとアバウトなガウスぼかしを掛けたような
色彩の風船ぼけ足がお互いに交錯し合うような
曇り硝子越しに見えるステンドグラスのような

そんな形容し難い「抽象の中」に居座っている



静寂の水面に仄かな希望を浮かべる
滴り落ちた水滴が波紋を投げ掛ける
同心円の描く輪郭がやがて暈される



 闇の静寂に浮かべる夢
 やみのしじまにうかべるゆめ



闇間を縫う波紋の輪郭が
柔らかい感触を渇望する
猶予う蝋燭の焔のように

___ spelt by vincent.

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