2018年7月 アーカイブ[2]

運命のダイス

20世紀が生んだ、かの大天才アインシュタインは「神はダイスを振らない」と曰い、不確定性原理を否定した。

八丈島に台風が直撃、三十年に一度といわれる奇異なコースであるという高確率を引き当てた現状、不意に彼の言葉が想起された。

そこから思考を巡らせるとひとつの想いに突き当たる。

生か死か──この二者分岐。

なるほど、2通りの解があるのでその確率は2分の1、50%と錯覚しがちだが、生あるものは必ず滅する、という事実を踏まえると、この分岐は成立しない。100%死ぬ。

では、何故生きているのか?

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猛暑にて紫煙を燻らす

空前絶後の猛暑の中、ふと脳裡をよぎる。

自身の女性遍歴を辿ると、今までには居なかったパターンだな、と。相手のことを自分事として捉えていない訳ではないが、飽くまでも他人ということをしっかりと認識できている。それが子まで設けた経緯なのかな、と自分なりに解釈している。

僕は僕で常に新鮮味を感じているのだが、彼女にはそれがないそうだ。済みませんね、と。

これだけ人生を共有しているのだから、他人行儀な間柄ではないつもりだが、新鮮味とは別次元に居るものだ、と。僕はそう捉えている。

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