2014年11月 アーカイブ[1]

掃き溜めに鶴

さて、煙草吸いが隅に追いやられて早幾星霜いくせいそう
街角から切り取られた喫煙スペースはお世辞にも美しいとは云えず、煙草の空き箱や空き缶などが不様に散乱しており、大抵が吹き溜まりと化している。

閉鎖的で排他的なその空間では、皆一様に押し黙ったまま噴煙を撒き散らし、虚空を捉える視線の先には夢や希望と云った類いはすっかりなりを潜めている。

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