2006年7月 アーカイブ[11]

夢で逢えたら

微睡みに消えゆく意識の中で
仄かに灯る蝋燭の火のように
優しく懐かしい温もりを感じながら

おやすみの接吻けを


夢で逢えたら

あどけなく悪戯っぽい微笑みを
そっと 投げておくれよ

___ spelt by vincent.

vincent. castle

甲斐など要らぬ。愛してやまない。
ただ、それだけだ。
唯一無二にして最上級の贅沢。

 誰に諭されることもなく
 誰に命じられることもなく
 誰に従うこともなく
 誰に組み敷かれることもなく…

己に真っ直ぐに忠実なだけ。

きみを想うと溢れる想いが溢れるから
苦笑を浮かべながら想いの欠片を
なけなしの語彙で刻む。

窓の外で行き交う電車を眺めながら
気怠い時間が心地好くゆっくりと流れる。

焦燥に駆られながら
不動の根拠を噛み締める。

陸の孤島でも構わないが、
自分の城が在れば
もっと素晴らしいに違いない。

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絆 - Spiritual Access

繋がっている
揺るぎない強固な意志が
捉えられないものをも捉える

そして

捉えられないものに囚われる
捉えられないものに囚われてやまない


1日24時間の中で
どれくらいきみのことを
想い浮かべるだろうか

レーダー付きの小判鮫が深海でカウントする

___ spelt by vincent.

だから、僕はグラスを傾けるのさ。

朧げな記憶の糸を辿って、なけなしの想い出を紡ぐ。

リブレースのように編み上がった想い出を透かしてみれば、虚ろな欠片がほつれた輪郭をたどたどしく縁取る。

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心の毛布になりたくて

紡ぎ出された悲痛な叫び。
声なき声を鼓膜の振動が伝える。

行間の狭間に埋もれた嘆きを、
読めない文字を視覚以外で拾う。

俺には何も見えない。
だからこそ
誰よりも見える、と云う自負が宿る。

魂で来いや。

鋼の精神は破壊を試みても無駄な足掻き。
何度も崩壊する度に再生を繰り返して来た。

そして、今の俺が在る。
誰よりも屈強で脆弱な男──。

ランキング度外視で、
きみは一番心強い味方を
既に手に入れているんだよ。

気付いてないかな?

魂で来いや。魂で来いや。魂で来いや──。
夏でもふかふかな毛布でくるんでやる。

大好きなきみへ、きみの大嫌いな「男」より

___ spelt by vincent.