絆 - 魂の旅人

切っても切れない絆
家族と云う絆──

ときに煩わしく
ときに有り難く

理不尽 不条理 何処吹く風ぞ
不覚にも 目頭に熱いものが込み上げる

そして──

兄弟と云う存在
仲間と云う存在

愛おしい魂の絆

掛け替えのない 大切なもの
比較の壇上に上がるものなど 何もない

この心地好い雁字搦めに
我が身を挺し 灼き焦がす

我が肉体は 魂の器

迸る静寂の咆哮を
漲る沈黙の雄叫びを──


 まだまだ ここからだ
 何も始まっちゃいない

 諦観なんぞ…
 風が吹けば 消し飛ぶ──

 こんなところで
 降りる訳にゃ行かねえんだよ……


未だ見ぬ この上ない歓喜を夢見て

我 幾重にも織り重なる絆を背負い
紅蓮と蒼白の焔を纏う 魂の旅人なり──

___ spelt by vincent.