固く冷たいアスファルトの上を
孤狼の眼光が何かを追い求める
途中 幾つかある薄明かりの下で
琥珀色の液体に 喉を灼き 焦す
流れる軽やかなビートに合わせて
紫煙が ゆらゆらと 身を捩じる
痩身な体躯の背中を丸め
生えていない翼のことを
ぼんやりと想い浮かべる
悦楽の狂演を背にしたまま
孤狼の眼光は何かを追い求めている
コメント
2006年11月07日07:06 vincent.
狼の背中に翼は生えていない。だから、切り立った崖の淵で月に向かって咆哮するのさ。