2013年10月19日(土) 15:23:18 前世の遺留品 .spell 前世 , 前世の記憶 , 彷徨 , 渇望 , 自分 例えば、かなりの困難を極めたとしても、いずれ必ず見つかる探し物ならば、元々、自分の持ち物だったと云えそうだが、同等の労力を費やしたとしても、尚一向に見つからないということは、多分、自分の持ち物ではないのだろう。 前世の遺留品。 あろう筈もなく、遺失物届けにも決して挙がって来ないような架空の忘れ物。 それを求め、当て所なく彷徨っている様子を「渇望」と呼ぶのかも知れない。 前世の記憶ほど当てにならないものはない。 どういう訳か、それだけはよく覚えている。