nymphomania

nymphの羽を そっと撫でる

雨粒のような雫が 煌めいて浮遊する
心地好い 懐かしい微香が 鼻先を掠める

白い花びらが 音もなく水面に舞い降り
脈打つ波紋が 静かに拡がる

 輪郭が滲む
 世界が歪む
 色彩が混じる
 境界が溶ける

ぼんやりと 蜃気楼のように
ゆらゆらと 陽炎のように──


nymphの羽を そっと撫でる

気付かれないように 近づき
指先で そっと撫でる──

溢れ出す愛欲の洪水を
そっと絡め取るように──


コメント

2006年04月25日22:58 vincent.

nymph
【名】
  1. 《ギリシャ神話》ニンフ、精霊、妖精
    ◆少女の姿の半神半人、山・川・木などに住む妖精
    • A swarm of water nymphs flew across the pond.
      水の妖精らの一団が池を飛び越えた。
  2. 美少女、乙女
  3. (水生昆虫などの)若虫、幼虫
【発音】ni'mf、【@】ニンフ、【変化】《複》nymphs
nymphomania
【名】
  • 女子色情症。女性における性欲の異常亢進症。
【発音】ni`mfəme'iniə、【@】ニンフォマニア、【分節】nym・pho・ma・ni・a
___ spelt by vincent.