滲みた歪(いがみ)は意識せずとも混淆し、
やがていつしか自然と溶け込み浸食す。
し・みる 0 【染みる/▼沁みる/▽浸みる/▼滲みる】
(動マ上一)[文]マ上二 し・む
(1)液体が、繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》
「インクが—・みる紙」「雨が壁に—・みる」
「汗の—・みたハンカチ」
〔しみ出る場合は「滲みる」と書くことが多い〕
(2)液体や気体などの刺激で、刺すような痛みを感じる。
比喩的にも用いる。《染・沁》
「冷たい水が歯に—・みる」「寒さが身に—・みる」
「目に—・みるような新緑」
(3)心などに深く感じる。《染・沁》
「人の情けが身に—・みる」「骨身に—・みて感じる」
(4)影響を受ける。染まる。
「悪習に—・みる」
〔古くは四段活用、中古に入って上二段にも活用し、
近世以降は上一段に活用されることが多くなった〕
いがみ 【▼歪】
心が曲がっていること。また、その者。悪漢。
「—の物とる大盗人/浄瑠璃・新版歌祭文」
いが・む 0 【▼歪む】
(動マ五[四])
〔「ゆがむ」の転〕
(1)「ゆがむ」に同じ。
「—・んだ箱」
「—・んだおれが直(すぐ)な子を持たは、何の因果ぢやと/浄瑠璃・千本桜」
(2)盗む。
「是まで人の物を—・み候へば/浄瑠璃・生写朝顔話」
(動マ下二)
⇒いがめる
いが・める 3 【▼歪める】
(動マ下一)[文]マ下二 いが・む
〔「ゆがめる」の転〕
(1)ゆがめる。曲げる。
「事を—・めて言う」
(2)手ひどくこらしめる。やっつける。
「此の婆が—・めてやる/浄瑠璃・聖徳太子」
(3)くすねる。
「胴乱をちよびと—・めてこました/歌舞伎・韓人漢文」
(4)女を自分のものにする。
「きやつを—・めずにはおくまい/浮世草子・新色五巻書」
いびつ 0 【▼歪/▽飯▼櫃】
〔「いひびつ(飯櫃)」の転〕
(名・形動)[文]ナリ
〔飯櫃が長円形なことから。「歪」と書く〕
形がゆがんで正常でない・こと(さま)。
「殴られて顔が—になった」「—な性格」
「—に坐つていたのはお政で/浮雲(四迷)」
[派生] ——さ(名)
(名)
(1)「いいびつ(飯櫃)」に同じ。
(2)〔(1)の形から〕(ア)長円形。小判形。
(イ)小判形の金貨・銀貨。
ひずみ ひづみ 0 【▼歪み】
(1)物体に外力を加えたときに生じる、のび・ちぢみ・ねじれなどの変化の割合。ゆがみ。
(2)ある事の結果としてあらわれた悪い影響。弊害。しわよせ。
「高度成長政策の—を是正する」
こんこう —かう 0 【混交/混▼淆】
(名)スル
(1)様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。
「玉石—」「公私を—する」
「雅俗の言語—し/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)〔contamination〕意味・形態の似た二つの語・句
または文がまぜ合わされて、新しい語・句や文ができること。
「とらえる」と「つかまえる」とから「とらまえる」が、
「便利だ」と「都合がいい」とから「便利がいい」ができる類。
混成。
とか・す 2 【解かす/溶かす/▽融かす】
(動サ五[四])
(1)固形物を、熱を加えて液状にする。溶解する。
「氷を—・して水にする」「金属を—・して鋳型に流しこむ」
〔金属の場合は「熔かす」「鎔かす」とも書く〕
(2)固形物などを、液体の中に入れて液状にする。とく。溶解する。
「砂糖を水に—・す」
[可能] とかせる
と・く 1 【溶く/解く/▽融く】
〔「とく(解)」と同源〕
(動カ五[四])
(1)かたまっていた物に液体を加えて液状にする。とかす。
「小麦粉を水で—・く」「粉末を水に—・く」
(2)かきまぜて液状にする。ほぐす。
「卵を—・く」
[可能] とける
(動カ下二)
⇒とける
とけあ・う —あふ 3 0 【溶(け)合う】
(動ワ五[ハ四])
物がとけて、まざり合う。
とけこ・む 0 3 【溶(け)込む/解(け)込む/▽融け込む】
(動マ五[四])
(1)液体になって他のものの中に混じる。
「塩分が—・んだ水」
(2)その場の雰囲気や、周囲の環境に、次第になじみ同化する。
「会場の空気に—・む」
[可能] とけこめる
と・ける 2 【溶ける/解ける/▽融ける】
(動カ下一)[文]カ下二 と・く
〔「とける(解)」と同源〕
(1)ある物質の分子が液体中に均一に核散すること。溶解する。
「塩は水に—・ける」「酸素は水にあまり—・けない」
(2)固形物が、熱によって液状になる。
「チョコレートが—・けてべたべたになる」
「春になって雪が—・ける」「溶鉱炉の中で鉱石が—・ける」
〔金属の場合は「熔ける」「鎔ける」とも書く〕
___ spelt by vincent.


























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