滲歪混溶 -
滲みた
歪 は意識せずとも混淆 し、やがていつしか自然と溶け込み浸食す。
- し・みる 0 【染みる/▼沁みる/▽浸みる/▼滲みる】
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- (動マ上一)[文]マ上二 し・む
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- 液体が、繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》
「インクが─・みる紙」「雨が壁に─・みる」「汗の─・みたハンカチ」
〔しみ出る場合は「滲みる」と書くことが多い〕 - 液体や気体などの刺激で、刺すような痛みを感じる。比喩的にも用いる。《染・沁》
「冷たい水が歯に─・みる」「寒さが身に─・みる」「目に─・みるような新緑」 - 心などに深く感じる。《染・沁》
「人の情けが身に─・みる」「骨身に─・みて感じる」 - 影響を受ける。染まる。
「悪習に─・みる」
〔古くは四段活用、中古に入って上二段にも活用し、近世以降は上一段に活用されることが多くなった〕
- 液体が、繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》
- いがみ 【▼歪】
- 心が曲がっていること。また、その者。悪漢。
「─の物とる大盗人/浄瑠璃・新版歌祭文」
- いが・む 0 【▼歪む】
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- (動マ五[四])
- 〔「ゆがむ」の転〕
- 「ゆがむ」に同じ。
「─・んだ箱」
「─・んだおれが直(すぐ)な子を持たは、何の因果ぢやと/浄瑠璃・千本桜」 - 盗む。
「是まで人の物を─・み候へば/浄瑠璃・生写朝顔話」
- 「ゆがむ」に同じ。
- (動マ下二)
- ⇒いがめる
- いが・める 3 【▼歪める】
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- (動マ下一)[文]マ下二 いが・む
- 〔「ゆがめる」の転〕
- ゆがめる。曲げる。
「事を─・めて言う」 - 手ひどくこらしめる。やっつける。
「此の婆が─・めてやる/浄瑠璃・聖徳太子」 - くすねる。
「胴乱をちよびと─・めてこました/歌舞伎・韓人漢文」 - 女を自分のものにする。
「きやつを─・めずにはおくまい/浮世草子・新色五巻書」
- ゆがめる。曲げる。
- いびつ 0 【▼歪/▽飯▼櫃】
- 〔「いひびつ(飯櫃)」の転〕
- (名・形動)[文]ナリ
- 〔飯櫃が長円形なことから。「歪」と書く〕
形がゆがんで正常でない・こと(さま)。
「殴られて顔が─になった」「─な性格」 「─に坐つていたのはお政で/浮雲(四迷)」
[派生]─さ(名) - (名)
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- 「いいびつ(飯櫃)」に同じ。
- 〔1.の形から〕
- 長円形。小判形。
- 小判形の金貨・銀貨。
- ひずみ ひづみ 0 【▼歪み】
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- 物体に外力を加えたときに生じる、のび・ちぢみ・ねじれなどの変化の割合。ゆがみ。
- ある事の結果としてあらわれた悪い影響。弊害。しわよせ。
「高度成長政策の─を是正する」
- こんこう ─かう 0 【混交/混▼淆】
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- (名)スル
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- 様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。
「玉石─」「公私を─する」
「雅俗の言語─し/獺祭書屋俳話(子規)」 - 〔contamination〕意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて、新しい語・句や文ができること。「とらえる」と「つかまえる」とから「とらまえる」が、「便利だ」と「都合がいい」とから「便利がいい」ができる類。混成。
- 様々なものが入りまじること。区別すべきものを一つにすること。
- とか・す 2 【解かす/溶かす/▽融かす】
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- (動サ五[四])
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- 固形物を、熱を加えて液状にする。溶解する。
「氷を─・して水にする」「金属を─・して鋳型に流しこむ」
〔金属の場合は「熔かす」「鎔かす」とも書く〕 - 固形物などを、液体の中に入れて液状にする。とく。溶解する。
「砂糖を水に─・す」
- 固形物を、熱を加えて液状にする。溶解する。
- と・く 1 【溶く/解く/▽融く】
- 〔「とく(解)」と同源〕
- (動カ五[四])
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- かたまっていた物に液体を加えて液状にする。とかす。
「小麦粉を水で─・く」「粉末を水に─・く」 - かきまぜて液状にする。ほぐす。
「卵を─・く」
- かたまっていた物に液体を加えて液状にする。とかす。
- (動カ下二)
- ⇒とける
- とけあ・う ─あふ 3 0 【溶(け)合う】
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- (動ワ五[ハ四])
- 物がとけて、まざり合う。
- とけこ・む 0 3 【溶(け)込む/解(け)込む/▽融け込む】
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- (動マ五[四])
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- 液体になって他のものの中に混じる。
「塩分が─・んだ水」 - その場の雰囲気や、周囲の環境に、次第になじみ同化する。
「会場の空気に─・む」
- 液体になって他のものの中に混じる。
- と・ける 2 【溶ける/解ける/▽融ける】
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- (動カ下一)[文]カ下二 と・く
- 〔「とける(解)」と同源〕
- ある物質の分子が液体中に均一に核散すること。溶解する。
「塩は水に─・ける」「酸素は水にあまり─・けない」 - 固形物が、熱によって液状になる。
「チョコレートが─・けてべたべたになる」「春になって雪が─・ける」「溶鉱炉の中で鉱石が─・ける」
〔金属の場合は「熔ける」「鎔ける」とも書く〕
- ある物質の分子が液体中に均一に核散すること。溶解する。