果てしない ふたりの世界

刹那で 猫の目のように 揺れ動く
強気の波と 弱気の波が 交互に襲ってくる

止め処なく流れ出る涙は そのままに
溢れ出る涙に ひと欠片の嘘もない

気が済むまで 泣け

そして

心と躰を 流れてゆけ

獣の咆哮のような慟哭が 頚から洩れ出す
声にならない嗚咽が
息苦しく 喉を締め付ける

止め処なく流れ出る涙は そのままに
溢れ出る涙に ひと欠片の嘘もない

気が済むまで 泣け

そして

息が絶えるまで 流れてゆけ


腹の底から 煮え滾った何かが
突き上げてくる
心地好い苦しみを 抑えることができない

止め処なく流れ出る涙は そのままに
溢れ出る涙に ひと欠片の嘘もない

気が済むまで 泣け

そして

朽ち果てるまで 流れてゆけ


俺の愛しい人 俺だけの愛しい人


粉々に砕け散るまで 俺を抱け
貪るように 俺を喰らい尽くせ

粉々に砕け散っても 守ってやる
喰らい尽くされても 守ってやる

咽び泣くように 俺に縋りつけ
痺れた脳天のまま 俺にぶつかれ


俺の愛しい人 俺だけの愛しい人


果てしない ふたりの世界
果てしない ふたりだけの世界

溶け合うように
ひとつに 重なってゆけ──

___ spelt by vincent.

コメント (1)

vincent. 2009年4月18日(土) 15:25