Life has no meaning

年々、自殺者が増えているという。

昨今の経済不況などもその要因のひとつだろうが、突き詰めれば、人生に意味を見出せない人間が増えている、ということだろう。

そこで自分は「Life has no meaning」といいたい。そもそも人生に意味などひとつもない、ということを。

「宿命とは、この世に生まれてきたことと生きているということだ」

某TVドラマでこんなコピーがあったが、正しくその通りだと感じた。

「生まれてきたからには、いずれ死ぬだけ」

なぜ、これほど単純で確実なことを理解できないのだろう?

「幸せになりたい」と望む者がいるが、幸せとは、職業やポジションではなく感じるものだ。従って、なれるはずがないのだ。

死へのプロセスにおいて、人は悩み続け、無駄だと思える時間を浪費する。
前進するということは、死へと確実に歩を進めているだけに過ぎない。

人間は悩むのが当然であり、生きている限りその呪縛からは逃れられない。

にも関わらず、悩みがあること自体を悪いことだと誤解してしまい、無理矢理にでも解決を試みた結果、絶対的に確実な要素を欲し、宗教などに依存してしまう。

以前から何度も綴っているが、絶対的に確実な要素は「死」以外に存在しない。

悩みの呪縛から逃れるために、能動的に自ら死を選択することは、自分としては非常に愚かしいことのように感じる。

「どうせいずれ死ぬのに、なんで自分から選んじゃう訳?」

自殺願望者の掲示板や呪い依頼の掲示板などがあるという。

自殺願望者は、自らの存在を否定するのが最終目的なのだから、わざわざ掲示板なりで自らの存在を証明する必要はない。また、仲間を募る必要もない。

さっさとひとりでお逝きなさい。

誰それを呪い殺してくれと依頼する者には「人を呪わば穴ふたつ」という言葉を贈りたい。因果応報の理通り、人を呪う者もまた誰かに呪われるのだ。

予め墓穴はふたつ掘っておきなさい。


人は自らの与り知らぬ潮流に翻弄され、大海原を木の葉のように漂流しているだけだ。

ただひとつ、自らの意思によって決定できることがあるとすれば「いかに生きるべきか」を問う前に「いかに死ぬべきか」を思考し、体現することだけだと感じている。

Life has no meaning

この真偽のほどを確かめるためにも生きる他あるまい。

___ spelt by vincent.