夢の途中

見心地の 虚ろな眼差し

らりくらり
 捉えて離れ 離れて捉え

切れた糸を 指で辿れば
 仄かに馨る 君の残り香

指のリング 煙にまみれ
 鈍い痛みと あおい光沢


目覚めても 終わりはしない
いつまでも 夢の途中だから

___ spelt by vincent.