ハードボイルド──。
卵の調理方法のひとつ。
固茹での意から転じて、冷酷な、非情なの意として定着。
第1次世界大戦後、アメリカ文学に生まれた創作スタンス。
現実の冷酷や非情な事柄を情緒的表現を抑え、簡潔な文体で描写。
ハードボイルド=プロテクト
このような図式が浮上する。
表層は固く覆われており、一見頑丈そうなのだが、存外脆い。
かち割り氷がアイスピックひと突きで簡単に割れてしまうように。
氷にも「目」があるように、情緒的要素にも「ツボ」がある。
そこを突かれると、大抵ひとたまりもない。
一点を突かれ、金属質な悲鳴を上げながら亀裂が走る。
網目のように無数に伸び拡がり、やがて表層を剥離する。
メッキが剥がれ落ちるように。そして、局部を不様に晒す。
だが、深層はそこにはない。
一瞬立ち直りようがないほどの激しい衝撃を受けたとしても、
修復不可能だと思われていた痛々しい疵痕ですら──
経年に依って、いずれ固く覆われる。
再生──。
甦生ではなく再生。
リインカーネーション。
その繰り返し。性懲りもなく、飽き足らず──。
真の解放──カタルシス──とは、
このメビウスリングから解き放たれることなのだろう。
頑に表層を強張らせてプロテクトを施そうとも、
ツボが見える者からすれば無防備。丸裸同然だ。
或いは、無意識でそこを突く者もある。
無邪気や天真爛漫と捉えられる向きならば救いもあろうが、
往々にして、受け取る側の解釈で様々に歪むものだ。
鋭敏であればあるほど、その手の無意識には辟易する。
罪がなければ尚更だろう。
プロテクトを解いてみる。
幾度となく傷付き、剥がれ落ち、
その度に際限なく再生する鎧ならば、
纏っていようが纏っていまいが、
何ら変わらないのではないか?
纏うことで防護できると感じているのは大いなる錯覚。
故に、壊れたときに鎧の無力さを呪い、狼狽する。
──そんなことが脳裏をよぎる。
プロテクトを脱いで真のカタルシスを──。
「それが自然なんだよ」って見せてあげられたらな。。と、
ハードボイルドされた胸を叩きながら、
高ぶる感情のボーテックスを制御する──。
___ spelt by vincent.
2006年06月06日15:44 vincent.
reincarnation
【名】(霊魂の)再生{さいせい}、生まれ変わり
【変化】《複》reincarnations
【分節】re・in・car・na・tion
incarnation
【名】化身{けしん}、肉体化{にくたい か}、具体化{ぐたいか}、権化{ごんげ}、人間化{にんげん か}
・He's the incarnation of the devil himself.
彼は悪魔の化身だ。
【変化】《複》incarnations
【分節】in・car・na・tion


























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