表裏一体の必然

浮世離れしたレイヤー。

人は現実の中に幻想を求め、幻想の中にイメージを見出す。イメージだと認識しつつも、それを幻想として括り切れない。

強烈に焼き付けられたイメージは強烈な認識不足から物事を遠ざける。

盲目。

視力は無意味な感覚に成り果てる。そして、現実から逃避する。


浮世離れしたレイヤーを保持する住人は、浮世で渦巻く粗雑なノイズを疎ましく感じ、厭世観に拍車を掛けてゆく。

自身の無力さを呪い、自虐的に霊魂を叩きのめし、そして、途方に暮れる──。


浮世離れしたレイヤー。

それは、生々しく艶やかな禁断の魅惑を帯びた危険な馨り。羨望と憧憬の代償に破滅と頽廃を抱く。

表裏一体の必然を抱く──。

人は現実の中に幻想を求め、幻想の中にイメージを見出す。


我が魂の命ずるままに──。


コメント

2006年06月06日16:39 vincent.

ペシミズム [pessimism]
  1. 物事を悲観的に考える傾向。悲観主義。厭世(えんせい)主義。厭世観。
    ⇔オプチミズム
  2. 〔哲〕世界(人生・歴史)は不合理・無意味であり、それを変えることはできないとみなす態度。さまざまな宗教にも見られるが、哲学学説としてはショーペンハウアーに代表される。
オプチミズム [optimism]
悪や不条理の存在を認めつつも、現実をよい方向に考える立場。人生を楽しく生きようとする立場。楽天主義。楽観論。オプティミズム。
___ spelt by vincent.