2007年8月 アーカイブ[32]

二次元に溶ける君

君を見てると眉が八の字になる。
八方睨みの瞳は常にこちらを向いている。

ただ、視線の先に僕は居ない。
ただ、虚空を捉えているのだろう。

 二次元に溶ける君。

静寂の中で君の瞳を独占する。
君の願いは叶ったのかも知れない。

実体は三次元で浮遊しているが、
君は二次元の中で生き続ける。

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現実と非現実 - はしがき

例えば、砂漠でオアシスを求める人に水をぶっ掛けても、その人はぶっ掛けた人を憎んだり恨んだりしない。

逆に「お願い、もっと…」と哀願するだろう。

それらを脳内演算で弾き出す行為を僕は「脳内SM」或いは「精神的SM」と呼んでいる。

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現実と非現実・急 - 真実と幸福の関係

現実とは視認性が高く、ある程度、説明のつく世界観で構築されたもの。
非現実とは視認性はおろか、認識すら困難な世界観で構築されたもの。

との、大括りで仮定するならば、

空想や妄想、論理や思想などは、すべて「非現実の世界観」である。

──と云える。

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現実と非現実・破

「愛」と「殺」は同じこと。
「死」ではない。やはり「殺」だ。

「死」は「状態」「状況」。
「殺」は「能動」「意思」。

似て非なる「現実」と「真実」の違い。

人を愛すると云うことは人を殺すこと。

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現実と非現実・序

正論は恐ろしく殺傷能力が高い。

多分、殊更に表現し切ってしまえば、何もかもが立ち所に崩れ去るだろう。

うっすらとした恐怖もなく、ただ、シニカルな笑みだけが浮かぶ。

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紙の強さ

昨今のコミュニケーションの稀薄さ。
ケータイやメールやSNSやブログ等々。

基本的には文章でのやり取り。
視覚と読解力に依るコミュニケーション。

切々と駄文を垂れ流す。
雑文で気休めの共感を得る。

──安易な構築方法だ。

音声が廃れた。聴覚が衰えた。
そんな風に感じる。

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