真実の世界観とは自己の強欲が根幹。
云うなれば「自我の独占世界観」。
対外的に見れば、そこには嘘や偽り、要するに「虚偽」が威風堂々と臆面もなく居坐っている。
強烈な自我──そこに他我が入り込む余地、隙間は本来ない。
理不尽で不条理なその世界観において、皆を一様に括り切れるだけの、万人がひれ伏すような定義なりを持たないからだ。
真実の世界観は魂の数だけ存在する。
心地好い嘘に囲まれて生きる絶望的な喜び。この救い難い歓喜こそが真の歓喜と呼べるだろう。
その他の歓喜なりは
自身の真実の世界観に基づいて、
我が魂の命ずるままに──。