気付いたのは その人の ポテンシャル
元々 宿っていたものを 呼び醒ましただけ
気付かせてくれて ありがとう
感謝の気持ちが 妙に 切ない
掌から 指の間から
サラサラと 零れ落ちる 砂のような
駅で 空港で
大切な誰かを 見送るような
何とも云えない 寂寥感が 体躯を包む
鼻の奥が
ツーンと酸っぱくなるのを 堪えながら
いつもより 長目に 煙草の煙を 吐く
始まりがあるから 終わりがある
だから 始めたい衝動と
始められないもどかしさが
頭の中で 互い違いに 糾う
俺は 誰よりも 臆病で 卑怯な男
鼻の奥が
ツーンと酸っぱくなるのを 堪えながら
いつもより 長目に 煙草の煙を 吐く
独白
俺の綴ることは いつも 独白
大いなる 独り言
誰に向けられた 言葉でもなく
所詮 何もしてやれない
自分自身への 苛立ち
自分自身に 言い聞かせてる 子守唄
真っ直ぐに 生きて行くことができない
愚かな自分自身への 自責と自戒の念が
どこかで 俺を 衝き動かす
タイミング
暗闇に潜んでいるとき
光明を見出さずに
飛び出すのは危険だ
どんなに綿密な計画を練ったとしても
計画通りに事が運ぶことは少ない
確率の問題ではない
やりたいことと やりたくないことの
両方の理由を挙げれば すべて 露呈する
見えないものは 見えない
目の前にあっても
見ようとしないから 見えない
世間一般の価値観が
どんなにそれを賛美しようと
見ようとしないものに 心は動かない
刷り込まれた常識の前に
本来の感覚は 愚鈍になる
人を思いやるとは 激励ではない
その苦悩を 受け止めること
がんばる人は 誰にいわれるともなく
放っておいても 勝手に がんばる
それが できないときだって あるだろう?
やらなきゃダメだって 分かり切ってても
やれないときが あるだろう?
できないんじゃない やらない だけ
やる理由を 懸命に探しているだけ
ただ 理由を探しているうちは
タイミングではない
やりたいことに理由はいらない
その理由を探しているうちは
心の底から
自分が 望んでいることではない
だから タイミング
秘匿性という隠れミノ
今更、ネチケットなどと云う後付けの概念を取り沙汰するつもりはないが、ネットの中では稚拙な輩が多い。
これは教育の低下にも一因があろうが、「感じる」と云う最も原始的な回路がイカれてしまった証拠だろう。
他人からの説法なり何なりでなければ理解に至らない、と云うのは「あなたの頭の中には何が詰まっているのですか?」と訊きたい。
知識や思考も必要だが、考える前にまず感じろ。
don't think, feel.
潔さを携えて、おめおめと生き恥を晒す。
生の潰える、その瞬間まで──。
表現のモラル
駄文を綴る=排泄行為
本来、排泄行為は他人に晒さないものだ。
これは人間が他の動物と大きく違う、人間ゆえの感覚だ。
美しくない行為を美しく見せようとする行為──それが「表現」だ。
己の内面の吐露を、
己にしか感じられない感覚を、
自分自身が認識するために、
また、他人に投げ掛けるために──
あれやこれやと、手を変え品を変え、
様々な工夫や技巧を凝らす行為──
それが「表現」だ。
「表現の自由」と云う言葉があるが、自由とは、何でもアリ、と云う意味ではない。
それを履き違えて、著作権侵害、当たり前。肖像権侵害、何のその。みっともない唐変木がのほほんと美しいものを穢す。
こう云った行為は表現とは呼ばず「無責任な無形の暴力」と呼ぶ。
画像・映像・音楽・文章。その他あらゆる著作物には相応の責任が課せられる。
この「表現のモラル」を理解できない者は、潔く自己表現を停止せよ。
みっともない。はしたない。恥を知れ。
心ない不躾者によって
心痛める愛しい者を
目の当たりにして…
交錯する熱情と衝動
分かり合えない 切なさが
彼女のワクワクを 掻き消していることを
彼は 知らない
「優しさ」に
キャパシティは あるのだろうか?
もどかしい気持ちで ケータイを切った
いよいよ Macの電源を切らねばなるまい
繋がっていたい気持ちと
離れてしまいたい衝動が
頭の中を 駆け巡る──
心境の変化
無菌室で過ごしている訳ではないので最低限のプロテクトが必要だ。
免疫がない訳ではないが、最低限の自己防衛は必要だ。
改めて自身の甘さとズレを感じた。
他人は自身が思っている以上にとても残酷で醜悪だ。
自身の真意や本意は何人たりとも理解不能。
来る者拒まず 去る者追わず
自身が谷底を這いずり廻っているとき、他人は嘲笑の観点でしか見ないことを再認識し、痛感する。
自身の真意や本意は頑なに覆い隠すべきだ。傷つき、無力さを思い知り、不甲斐なさや遣る瀬なさを感じるのは他人ではなく自分自身なのだ。
魂の器に代替えは利かない。他人の目に映る自分の姿でしか自分は評価されない。
良い評価は望まない。突出するのではなく、闇に紛れるくらいがちょうどいい。
自分は自分が思ってるほど他人からは必要とされていない、ということを顕在的にも潜在的にも思い知るべきだ。
当て処なく ただ ゆらゆら
晒せ。解き放て
「晒す」という行為。自虐的な行為。
「云わぬが華」の美徳は地の底に失墜した。
晒すタイミングが晒しどき。
右脳の命じるままに。
思考するのではなく感じよ。
己の内なる true を捉えよ。
己の感じたすべての事象は、余す所なく限りなく真実に近い。
制約や禁止は己が己自身で施錠する、という魂のポテンシャルを封じ込めるための不安全ロック。
「余裕」──精神的なゆとりから多くのものを得られる。
キャパシティに限界があるとするならば、限界を感じる前に、山の中腹辺りをゴールと想定し、最後まで登山し続けることを諦める。
解き放て。
経験を積み重ね、手痛い仕打ちに藻掻きながら、傷つくことから目を逸らさずに。
魂を解き放て。
喉が裂けるほど咆吼せよ。
晒せ。解き放て──。