2004年11月 1日(月) 00:01:00 アンニュイ エッセイ/随想 アンニュイ , 声 , 画像 気怠い時間が 流れてゆく ゆっくりと まとわりつくように 雌猫の鳴き声が 赤ん坊の泣き声のように 雄猫の発情を 煽る 気怠い時間が 流れてゆく ゆっくりと まとわりつくように 古い雑居ビルが 犇めき合うように 居並ぶ オレンジ色の灯りが 窓ガラスを 薄ぼんやりと 滲ます 傷口を覆った ガーゼのように 気怠い時間が 流れてゆく ゆっくりと 絡みつくように──