文章として書き起こすと、途端に軽く感じてしまうかも知れないが…
ただただ、案じている。
今しばらくは。今しばらくは。
辛さ苦しさが深い分、感動もまた深い。
──vincent.語録のひとつ。
ならぬ堪忍、するが誠の堪忍。
──僕の製造元の片割れから聞いた言葉。
ただただ、案じている。
今しばらくは。今しばらくは。
包んでやる。
全部だ。
全部、包んでやる。
ありったけ包んでやる。
魂
行間に魂を込めて──。
ストラテジー
戦略はイメージありき。
人は捉えられないものに囚われてやまない。
虚と実、実と虚。
そもそも輪郭のぼやけてるものを某かでセグメントする愚行は、インテリかぶれな人間の愚かな人間の人間たる所以。
戦略はイメージありき。
人は捉えられないものに囚われてやまない。
我が魂の命ずるままに──。
両の腕(かいな)を拡げてみれば
ゆっくりだが、確実に回転している。
寂寥感の中にも、
ひんやりとした心地好さが同居する。
離れなくてはならない場所に居て、
なおも自身を押し殺し、制御を試みる。
相手を思う余り、恋い焦がれる余り、
恋い余る故に──。
魂の振動は制御不能。
だからこその過剰抑制。
魂はあなたのものだが、
魂の器はそれほど頑丈じゃない。
ただ、今しばらくは堪えてくれ。
ゆっくりだが、確実に回転している。
焦がれる焦燥感を自虐的な悦楽に変えて、
現実と非現実を優雅に彷徨う──。
あなたと共に。
両の腕を拡げてみれば
深い懐が解放される──。
気付いてないかも知れないけれど、
鍵を開けたのは、あなたなんだよ。
遠慮する必要は、ないんだよ。
遠慮する必要は、ないんだよ。
藪から棒に狙いを定める
自我の人格は他我に育まれ捏造される。
曖昧な輪郭を他我の指摘、明言によって確固たる自我の確立への糧とする。
──のか?
否、やはりそれは飽くまでイメージ、幻想に過ぎない。だが、人は幻想を幻想として括り切れない。
故に、風評の類いとは一気に浸透し、収束には困難を極める。
願わくば、
『覚醒せよ──』
人智を超えた強大な未知なる力に向かって、藪から棒に狙いを定めショットガンの雨を。
*自コメントより抜粋
熱い欠片のミルフィーユ
云いたいことはすべて云うべきだが
すべて云ってしまうと泉は干上がる
だから 言葉を重ねるのかも知れない
熱い欠片のミルフィーユ
甘い甘いミルフィーユでおなかが満たされる
空になったお皿を眺めて切なさで満たされる
だから 言葉を重ねるのかも知れない
熱い欠片を言霊に乗せて──
The Pathetic Sonata
重い躯を引き摺るように
死地へ赴く兵士のように
見えない鎖で雁字搦めにされた魂は
続行の覇気と交信の甲斐を拒絶する
──虚空を捉える瞳は何も映さない
護送車に揺られるように
生気を吸引されるように
振り向き様に向けられた悲哀に
鋭い爪で心臓を鷲掴みにされる
情け容赦なく締め上げる
口の中の水分が蒸発する
赤信号で停まったときに
駆け出そうとした衝動を
悲愴と現実が足止めする
ぐらりと左折した護送車の車窓越しに
掛け替えのない背中が双眸に灼き憑く
輝きを潜めた天使は 静かに羽を仕舞う
魔王の格言
理解不能より理解不要。
案じたところで成るようにしか成らない。
あらゆる尤もらしい「理」を祓い除けて、
我が魂の命ずるままに──。
夢で逢えたら
微睡みに消えゆく意識の中で
仄かに灯る蝋燭の火のように
優しく懐かしい温もりを感じながら
おやすみの接吻けを
夢で逢えたら
あどけなく悪戯っぽい微笑みを
そっと 投げておくれよ
vincent. castle
甲斐など要らぬ。愛してやまない。
ただ、それだけだ。
唯一無二にして最上級の贅沢。
誰に諭されることもなく
誰に命じられることもなく
誰に従うこともなく
誰に組み敷かれることもなく…
己に真っ直ぐに忠実なだけ。
きみを想うと溢れる想いが溢れるから
苦笑を浮かべながら想いの欠片を
なけなしの語彙で刻む。
窓の外で行き交う電車を眺めながら
気怠い時間が心地好くゆっくりと流れる。
焦燥に駆られながら
不動の根拠を噛み締める。
陸の孤島でも構わないが、
自分の城が在れば
もっと素晴らしいに違いない。