新鮮みを保つためには、新鮮さを心掛けることが肝要。
「慣れ親しむ」の「慣れ」の部分が「麻痺」に変わると、途端に「礼儀」が欠如する。
「愛は感動。慣れは破局」
そう嘯いた先輩があったが、なかなかに言い得て妙。
だが、僕は「慣れは愚鈍」と括り直した。
「麻痺」を「痺れ」と換言し、「痺れ過ぎや。どんなにもだよ?」と。
いつ会っても「初対面」のような心地好い緊張感と清々しい感謝の気持ち。
そんな新鮮さをいつも心掛けたい。
寂寥感 - 大事な妖精
しばし棚上げして、今は自分と向き合おう。
「僕が居なくても大丈夫」
「わたしが居なくても大丈夫」
否、
「あなたが居た」
溶け入るように自然だ。何の矛盾もない。
陳腐な妄想は払拭された。
ありがとう。僕の大事な妖精──。
背徳感
パブリックな場での破廉恥な行為。
いけないことだとは知りつつも…
やめられない。とまらない。
左脳と右脳がうまく機能しないんだ。
俺の世界では「必然」──。
源泉から湧き水が滾々と湧き出すように、
止め処なく次から次へと溢れてくるように…
華奢な身を捩らせ、快感に歪む妖精の苦悶の表情が、
たまらなく愛おしい… 狂おしいんだ……
潤んだ花園が 甘美な馨りで 満たされる
そうすれば 空洞も 少しは 満たされる
そんなデタラメな空想が、
そんな思い上がった妄想が…
逆巻く感情と理論のトルネードが、
灰色の脳細胞を掻き乱すのさ
そして、自然に…
自然に、指が、躯が、動いてしまうのさ
俺の世界では尤もらしい理論が
──背中を押すのさ
ゆっくりと、じっくりと
女の悦びを調教したい。
Silent shout
回避不能な逃避行。
身震いするよな背徳感。
声にならない慟哭。情熱。
滅茶苦茶なセンテンス──。
それら 浮遊する球体を
ひとつ ひとつ 丁寧に
自身の魂に刻み込む。
我、流離いの夢追い人なり──。
Beginning of Art in Autumn
まだ起き出す前の透明な朝。肌寒さを感じながらアスファルトに靴音を響かせる。
水道タンクの塔を仰いで目を細める。途中、保育園を横目で見やる。園児募集の張り紙に口許を緩める。
哲学堂公園の前にあるセブンイレブン。胃の腑に収めるべき某かを幾つか見繕う。
荷物をブラ提げて高い空を仰いだ。さざれた雲が赤紫色の薄化粧を細く纏う。
デジカメを保有していない事を少し悔やみながら、引き締まった大気を肺腑に取り込んだ。
KISS THE SKY
痩せた土地に美しい花は咲かないが、
痩身な体躯には豊かな発想が宿る。
狂気をしたため──
Kiss the sky through the atmosphere. ;-)