手に負えないもの

「愛するって、どう云うこと?」
「手に負えないものを受け入れることさ」

「ふ~ん。よく分からないわね」
「ああ。だから、手を伸ばすんだよ、精一杯」

___ spelt by vincent.

時間考

一度にすべてのことが同時に起こらないために時間はただ存在する。

アインシュタインの言葉。和訳されているので正確な語彙は分からないが、一見、極々平易な言葉だ。

ともすると、うん、そーだね。だから何? くらいの印象しか受けないはずなのだが、そこは流石に世紀の大天才が宣う言葉だ。何かないはずがない、と云う後光フィルターが掛かる。

「時間考」──である。

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粉骨砕身の安寧

闘わぬ者の望む安寧は
蜃気楼のように稀薄だ。

濃度・密度を高めれば緊迫し、
焦燥感にも似た覇気が漲る。

闘え。苦悶のままに闘え。
視界が霞んでも刮目せよ。

そして、性懲りもなく
未だ見ぬ快楽を追え。

闘え。全身全霊、闘え。
真の安寧はその先にある。

___ spelt by vincent.

生と死の関係

「生きる、って何?」

「死を意識しながら死を忘れることさ」

___ spelt by vincent.

考課考

考課──無学な故、初めて聞いた言葉だった。早速、辞書を引いてみる。

こう‐か〔カウクワ〕【考課】
  1. 公務員・会社員などの勤務成績を調査して優劣を定めること。「人事─」
  2. 銀行・会社などの営業成績を調査・報告すること。
  3. 律令制における官吏の勤務評定。
(Yahoo!辞書 大辞泉 【考課】

律令制──なかなかに唸る言葉だ。

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高次元での一致と底辺での一致

相互理解について思考を深めると、紆余曲折があるものの、ひとつの解に到達する。

それは、高次元での一致と底辺での一致、である。

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準える

「君にとって僕は何だい?」
「え? どうしたの。急に」

「や、喩えたら何なのかなって」
「ああ。そう云うこと。えっとねぇ…」

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ハリネズミのジレンマ

タイトル、正しくは「ヤマアラシのジレンマ」。

自身を覆う鋭利な体毛の所為で愛する者をも傷付けてしまう。愛する者との抱擁に恋い焦がれ、遂には叶わず身悶えるだけ、と云う──

何故か自分と重なってしまうのは大きな勘違いなのだろう。

で、勘違いついでに、うっかりハリネズミを飼うことにしてみた(´∀`*)
衝撃の映像は、こ・れ・だ。
☞ 1、☞ 2、☞ 3

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Silent Night

静寂の夜。聖なる夜。
人の好いおじさんがプレゼントを配っていると云う。

帰りの電車。
車内アナウンスでは人身事故が報じられる。
風呂上がり。
上気した躰を鎮めている最中にサイレン音。

 Silent Night と Siren Night がカブる。

浮き足立った稚拙な嘆きが耳を掠める。
琥珀色の液体で喉を焦がす。

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