鬻ぐ

鬻ぐ──と云う言葉をご存知だろうか。読みは「ひさぐ」。卑語の対義語である雅語に属す。

雅語とは、平安時代、和歌などに遣われた洗練された上品な言葉。正しいとされる優雅な言葉のことである。

或いは、「販売」の「販」に「ぐ」と送り仮名を付けても「ひさぐ」と読む。聞き慣れない言葉であっても、このような置換で大枠の意味を把握することができる。

鬻ぐとは、ご推察通り「売る。商いをする」と云う意味の雅語である。

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疑問考 - 未知と既知の境界線 ダークマターの存在

通念上、俄に湧き立つ疑問などどうでも良い。

それらは某かの制度によって生じた、或いは、環境──つまり、条件を必要とする「後付けの疑問」だからだ。

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記憶 - メタルミルフィーユ

幅約1センチ、長さ約3センチ程度の矩形。柔軟性が高く、指先で難なくしなる。

あの金属片は何だったのだろう。名前が出てこない。

遡ること小学生時分、理科の実験で使った記憶だけがぼんやりとある。

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mother's day - 山下達郎 - Ride On Time/Your Eyes

Ride on time, Your eyes/山下達郎


これから母の日のお祝いに☆

そんな感じで♪

___ spelt by vincent.

手に負えないもの

「愛するって、どう云うこと?」
「手に負えないものを受け入れることさ」

「ふ~ん。よく分からないわね」
「ああ。だから、手を伸ばすんだよ、精一杯」

___ spelt by vincent.

時間考

一度にすべてのことが同時に起こらないために時間はただ存在する。

アインシュタインの言葉。和訳されているので正確な語彙は分からないが、一見、極々平易な言葉だ。

ともすると、うん、そーだね。だから何? くらいの印象しか受けないはずなのだが、そこは流石に世紀の大天才が宣う言葉だ。何かないはずがない、と云う後光フィルターが掛かる。

「時間考」──である。

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粉骨砕身の安寧

闘わぬ者の望む安寧は
蜃気楼のように稀薄だ。

濃度・密度を高めれば緊迫し、
焦燥感にも似た覇気が漲る。

闘え。苦悶のままに闘え。
視界が霞んでも刮目せよ。

そして、性懲りもなく
未だ見ぬ快楽を追え。

闘え。全身全霊、闘え。
真の安寧はその先にある。

___ spelt by vincent.

生と死の関係

「生きる、って何?」

「死を意識しながら死を忘れることさ」

___ spelt by vincent.