矛盾した訓示

その1
嘘をついてはいけないと云うのは嘘である。

その2
正直者は馬鹿を見る、と云うことを信じて疑わない狡猾な詐欺師。

ここに挙げたふたつの訓示は、額面通りに表面をなぞるだけでも、それなりの違和感を覚えるが、更に思考を深めれば、様々なシチュエーションなりが展開される。

例)その1の場合、
やぁやぁ、だったら、そんな嘘を広めちゃあいけないよ。ん? 待てよ。すると、この訓示自体が嘘なのか? じゃあ、なんでアカンとか講釈垂れとんねん。アカンかったらお前もアカンやんけ。じゃあ、なんで(ry

例)その2の場合、
って、あーた絶対騙せてないでしょ? 馬鹿を見るとか見ないとか、詐欺師のクセに優し杉(´∀`*)
つか、そのテーゼに基づいて狡猾を維持しているのか? やるな。正直者だと馬鹿を見るから、自分は逆側に回る、と。ウム。なかなかどーして、ポリシーに殉じる一本気な奴だ。そんなに真っ直ぐなのに、何故、詐欺師? え? それが詐欺? ムゥ。。正直、馬鹿を見たかも。。ハッΣ(・ω・ノ)ノ!?騙され(ry

 袋小路風思考の無限ループ。

始めるのも終えるのも自身の采配に委ねられている。


【追記】2016.10.31

その2の訓示の「狡猾な詐欺師」は蛇足。

正直者は馬鹿を見る、ということを信じて疑わない。

これで落ちている。
猜疑心がない=正直者、となり、冒頭の正直者へと無限ループする。

と、蛇足を述べるに留めたい。

___ spelt by vincent.