特別と差別 - 咀嚼版

例えば、そこに居る全員がステーキを食べているのに、ひとりだけメザシを食べていたらどうなるか?
また、全員がメザシを食べている中、ひとりだけステーキを食べていたらどうなるか?

特別と差別に違いなんかねえんだよ。分かるか?
感情の問題なんだ。或いは、状況設定の作り方。

ステーキが苦手な奴だったら、特別感なんぞ味わえんだろ?
反対に、メザシが好物の奴だったら周りの状況なんかも関係ねえ。

感情が負の要素に傾くから差別。正の要素に傾けば特別。

そこに違いなんか殆どないんだよ。
感情てな人間の理性の問題だからな。絶対的な価値観としては成立しねえんだ。

ただ、願わくば、ステーキとメザシ、両方共食べたいよな?
バランス考えてよ。一事が万事。バランスだよな。

ま、そういうこった。

___ spelt by vincent.

動詞促音化(は行)+動詞

動詞促音化(は行)+動詞。

降って湧いた思考ナイアガラ大瀑布の様子を綴ってみたい。


動詞「倒す・飛ばす・殺す」。

はっ倒す、はっ飛ばす、はっ殺す。
ひっ倒す、ひっ飛ばす、ひっ殺す。
ふ(ぶ)っ倒す、ふ(ぶ)っ飛ばす、ふ(ぶ)っ殺す。
へっ倒す、へっ飛ばす、へっ殺す。
ほっ倒す、ほっ飛ばす、ほっ殺す。

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世界の存在

絶対の定義に当て嵌まるものを新たに拾得した。

それは「世界の存在」である。

世界の存在を説明するためには、非世界の存在が必要だが、世界以外のものは、定義上、何もないとされている。
何故なら、世界とは存在するものすべてを含有しているだからだ。

唯一無二。対を絶した存在──。
よって、世界の存在は「絶対」である。

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God save me

「よく頑張ったね」

彼が優しい表情を浮かべながら彼女の前に立った。彼女は涙をいっぱい溜めた瞳で彼を見つめた。

「神様が見ていたかどうかは知らないけれど、僕は君を見ていたよ」

その言葉に彼女は感極まった。堰切ったように彼の胸に飛び込むと、瞳いっぱいの涙を溢れさせた。彼がポンポンと頭を撫でる。

「頑張った人にはご褒美が必要だよね」

彼女は怪訝な表情を浮かべながら上目遣いで彼を見上げた。

「プレゼントがあるんだ」

そう云うと、綺麗にラッピングされた小さな箱を取り出し、彼女に手渡した。

「これは…?」
「開けてご覧」

高鳴る胸の鼓動と共にラッピングを解き、箱の中身を取り出すと、彼女は小首を傾げた。

「これは… 何かしら…?」

彼は得意満面な笑顔で答えた。

「眼鏡だよ」
「それは分かるけど… あたし、眼は悪くないわ…」

溜まらず彼が吹き出した。

「そんなことは知ってるよ」
「じゃあ、どうして? 眼鏡を貰っても…」

彼は彼女の唇に人差し指を添えて遮った。

「それは『神様透視眼鏡』だよ。神様が透けてみえるんだ」
「神様透視眼鏡…」

「ああ。それがあれば神様の居処が分かるだろ?」
「居処…」

「居処を突き止めたら文句を云えばいい。どうしてきちんと見てくれないんですか、って」

彼女は穴が空いたように彼を見つめた。


God save me...

___ spelt by vincent.

愉快

46年生きてきたが、なかなかどうして不愉快だ。

ただ、これほど生きても尚、不愉快であるということを知り得たことが愉快でならない。
45年しか生きていない者には、この気持ちは分かるまい。

それは、僕もそうだったからだ。


なぜ何もないのではなく、何かがあるのか
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

___ spelt by vincent.

俺様ルール

「簡単な話さ。俺の云うことをみっつだけ利けばいい」
「みっつ」
「こんな簡単な話、ないだろ?」
「それは?」
「従え。平伏せ。奉れ」
「何様だし…」

Not at all. ←「どういたしまして」と訳すw

*2017.09.14・草稿

___ spelt by vincent.

無知の特権

無知の特権としては、幸福すら定義できないことにあるが、そうでない者の云う「無知は幸福」とでは些か主旨が違う。

幸福とは、無知でない者の云う無知とは違った領域で──例えば、経験則なりで得た邪魔くさい知見なりを、すべて跳ね除けるだけの破壊力を備えているからだ。

無知≒情報弱者だとすると、情報弱者が幸福なのか、という問いと同等であると考えられるからだ。

要するに、無知は幸福ではない、ということ。

知らなかったがために、享受でき得た待遇なり境遇なり機会なりをみすみす逃してしまう、といったケースは十分にあり得る。

「無知は罪」という言葉もあるくらいだ。私見としては、罪ではなく「罰」のような気がしてならないが、さておき…

知的好奇心の剥離は、知的生産活動の大いなる妨げとなる。無論、対象の興味にも左右されるだろうが、その有無に依存した言及ではない。

知的好奇心そのものをなくしてしまっては、知的生産活動の前に生命活動を維持できないだろう、と云っているだけだ。

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義務と権利考

義務と権利について、精神衛生上の基盤として的確に配置すると、重く垂れ込めた暗雲が一気に晴れ渡るような爽快感を味わえることがある。

「義務と権利考」──である。

「義務」というと、「義務感に駆られて」などが思い浮かび、鬱々としてしまうものだ。

一方、「権利」というと、特に主張することもないのに使わないと何だか勿体ないような錯覚さえ起こしたりする。

法律的には「義務を怠る者は権利を主張できず、権利を主張するなら義務を果たせ」との相互補完を説かれる。

そこで、権利、権利といい気になって浮かれていた部分が諫められ、自身の義務行使についての審議が始まる。やぁ、ゆーほどやってへんかも… 今回は引っ込んどくか…

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幸せの形

結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
私はあなたと結婚したいのです。



ゼクシィのCMで流れたフレーズに微妙な違和感を覚えた。

前時代的な思想で云えば、女性の幸せは結婚が一手に担っていた。そうすることが何よりも幸福である、と信じられていた。

婚期については、クリスマスケーキに擬えられたりもした。24過ぎたら半額セール等々。

「売れ残り」なんてフレーズは立派なセクハラとして訴えられても可笑しくない時代なのだろう。やぁ、立派だったらセクハラでも何でもないのだが… まぁま、奥歯に物が挟まりやすい時代になったもんやw


男女同権が叫ばれてから久しい昨今において、結婚だけが幸せだとは言い難い時代背景だと云える。

そんな最中、先のフレーズがすんなり入って来ない僕は、些か頭が固くなったのだろうか?

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