思い思いの方角へ散らばり
それぞれの轍を刻みながら
肉を食み
泥を食み
再び この地に舞い戻る
「何か良いものは持って来たかね?」
「これなどいかがでしょう?」
「なかなかだ。置いて往きなさい」
「では──」
余計なものを棄てる
渡すのではなく 棄てる
あっさりと──
そして 再び 歩き出す
思い思いの方角へ散らばり
それぞれの轍を刻みながら──
マイナスの美学
飽和する前に 飽食を諌める
飽食に感謝し 飽和を棄てる
思い思いの方角へ散らばり
それぞれの轍を刻みながら
肉を食み
泥を食み
再び この地に舞い戻る
「何か良いものは持って来たかね?」
「これなどいかがでしょう?」
「なかなかだ。置いて往きなさい」
「では──」
余計なものを棄てる
渡すのではなく 棄てる
あっさりと──
そして 再び 歩き出す
思い思いの方角へ散らばり
それぞれの轍を刻みながら──
マイナスの美学
飽和する前に 飽食を諌める
飽食に感謝し 飽和を棄てる