“静”と云う文字。
例によって漢字解体遊びだが、ぼんやりと眺めていて、ふと感じた。
「青い争い?」
この場合の“青”には“精悍さ”や“爽快感”などはない。多分に“未熟”や“未発達”などが含まれていると感じる。
何故か、“静”の本質めいたものが感じられた。
未熟だから争いが起きる→反語的解釈→未熟だから争いにまで発展しない→静か、争いなく澄み切った状態である、と。
或いは、表面上は静かであっても内面の動静はそうとは限らない。サイレント・マジョリティも微かに匂い立つ。
同時に、“脇目もふらず”と云うフレーズも浮かんだ。競走馬宜しく遮眼帯をしてコースを駆け抜ける──。
脇目もふらず静かである。
こんな表現を頭の中で描いて独り悦に浸る。