心変わり──。
自身の半生を顧みて、苛まれている要因のひとつにこれがある。僕の中にはない要素のひとつ。
僕は根底に「不動の根拠」を据える。平たく「自身が決めたルール」。それに準じようとする「殉情」。それは決して揺るがないものだ、と。僕はとても頑固だ。
「頑迷」と云う言葉を当てた先輩も居た。「依怙地」とも。
対極に「心変わり」が挙がる。
「自分で決めたルールを覆す」──僕にはそう感じられてしまう。
そして「怖いもの知らず」と云う言葉が連動する。自分で決めたルールすら覆すのだ。怖いもの知らずで「当然」だ、と。
心変わりしない僕からすれば、心変わりする女の子は自由奔放だ。
それは決して拘束できるものではない。魂の拘束はできるかも知れないが、往々にして、その前段にある「心」がそれを阻む。そして「身体」がそれを拒絶する。
そんなとき、一陣の風が舞う。コミカルな表現で云えば、カラスが鳴く。(´∀`*)
心変わりは醜悪だ。
だが、それをいとも簡単に行える女の子は、
──とても美麗だ。
そんな風に思う。