この手の中に 抱かれたものは
すべて 消えゆく
脆く 儚く それでいて
凛として 佇んでいる
不安と安心とが重なり合った
危険な 馨りが 漂う
だからこそ
矛盾と葛藤と背徳感に苛まれながら
忘れ得ぬ 甘く危険な馨りを
この手の中に──
頽廃の美学
五感を突き抜け 六感 七感
心地よく痙攣して やがて 弛緩する
サイコロジカルな
ハイ・クオリティ・ハート・ラグジュアリー
いずれ 朽ち果ててしまうからこそ
朽ち果てるまで
いずれ 枯れ果ててしまうからこそ
枯れ果てるまで
いずれ 摺り切れてしまうからこそ
摺り切れるまで
いずれ 消えゆくからこそ 消えゆくまで
やがて 消えゆくからこそ──
だからこそ なお 美しい
心地よく傾倒し 淫靡な倒錯の大海に溺れる