受話器の向こう側

受話器の向こう側にある
見えない表情に 後ろ髪を引かれつつ
「切」のボタンを押す

君のいない部屋に ひとりでいたとしても
君を感じることさえできたなら

俺は 決して ひとりなんかじゃない

そんな気がするよ

や せめて
そんな気でいさせてくれよ──


もどかしい…

___ spelt by vincent.