最も主観視しがちな自身を客観視することが慣例化し、上質に洗練されると、「他人に尽くしたい」と云うすべての偽善的ベクトルが崇高な自己満足へと昇華する。
つまり、自身の正義を貫こうとする傲慢が他人にとっても受け入れ易く、心地好いものとして美しくブラッシュアップされる──と云うことだ。
真の自己中心的とは、他人のベクトルを凌駕し、且つ、キャパシティ内で内包できる強烈で、決して歪みない「優しさ」のことだ。
不備・不足を知りつつも、尚、完全・完璧を目指し、脇目も振らずに貫こうとするスタンスが美しい。