僕は猛毒だ。
一度含んだら二度と解けない。
思考繊維に滲み渡り、決して浄化されない。
常に、何処かで思考の片隅に忍び込む。
究極の嫌がらせとは、こう云うこと。
心地好さは毒気に当てられているだけ。
心地好さも不快感も常に隣接しているのだ。
どちらの極に傾ぐか、常に、揺蕩っている。
平衡感覚を失えば一気に不快感へと傾ぐ。
そして、全身、蝕まれる。
生きながら生きた心地は失われる。
そう。死んでいる状態と一緒なのだ。
僕は猛毒だ。
一度含んだら二度と解けない。
毒も薬も、両方共、毒だ。
でなければ効力と云うものは発揮されない。
そもそも毒でなければ効力を発揮しない。
致死量と云う言葉が示す通り、
用法・容量を誤れば、絶命する。
僕は猛毒だ。
一度含んだら二度と解けない。
用法・容量を誤らねば、快楽は継続する。
危険だから慎重に取り扱い給え。
火傷するくらいじゃ済まないだろう。
毒気が全身を蝕み、やがて、苦悶のままに──。
決して逃れられぬ苦しみを抱えたままに死ね──。
僕は何もしていない。
ただ、存在しているだけだ。
その事実認識ができない愚かな者は、
その愚かさを抱えたままに死ね。
いずれ必ず死ぬのだ。
遅いか早いかの違いだけ。
生き方よりも死に方──。
生とは、それを模索しているだけの過程に過ぎない。
そして、死は結果ではない。
生そのものが結果なのだ。
生まれて来た、と云うことが既に結果なのだ。
僕は猛毒だ。
一度含んだら二度と解けない。
ごめんなさい、が白々と空々しい。
ありがとう、がシニカルな苦笑を誘う。
苦難を乗り越え、おめおめと生き恥を晒すがいい。
お互い様だ。
一度呑んだものを覆すとは…
余程、胃が丈夫なのだろう。
僕の胃は吐くこともできないほど衰弱している。
一度呑んだものは、全身で濾過するしかないのだ。
肝機能だけでは些か骨が折れる。
それでも決して浄化されない。
お互いの毒気に当てられていただけ。
僕は、僕の毒には耐性があるので、それに当てられることはない。
君の毒には──甘んじていただけ。
心地好い毒であった。
究極の嫌がらせとは、他人を愛する、と云うこと。
僕は君を愛している。
ただ、純愛の矛先がひとつ失われた。
もう他人を愛することは、ないのかも知れない…
呉々もご自愛下さい。
___ spelt by vincent.


























コメント (2)
。。てなことを自分に言い聞かせ、理性を保つ。
健気だ。。(´∀`*)y-〜♪
「覚えてますか?」
「忘れたかも知れない…」
「思い出してください」
「努力はしない主義だ」
「──?」
「滲み渡っているからね」
「──そうですか。良かった」
「ありがとう」
「こちらこそ。ありがとう」
銀河の片隅で取り交わされた言の端の欠片たち。
今、ひっそりと舞う。
ゆらゆらと揺らめきながら永遠の刹那を彷徨う──。