等身大

「宙に浮いている」と云われた。
「先が見えない」とも。

それは「イメージの肥大化」が原因だと感じた。

僕のイメージは独り歩きする。
それは制御不能な独り歩き。

「難しい」と云われた。
「当然だ」と感じた。

「理解力」に絡め取られる向きは「感受性」の言葉に耳を貸さない。

「意味」や「理由」を追い求め、それに到達しなかった場合、「継続の覇気」を失い、過去に放った言霊の欠片が色を失う。

それらは白々と空々しく「無責任」に散ってゆく。

 虚しい…

金属質な悲鳴が内面宇宙を包む。

僕の「等身大」を知る者などこの世に居ない。僕ですら知り得ないのだ。他人に知られようか? 知り得ることができようか?

散れ。知ったかぶりの小利口よ。
僕の思考繊維は半端じゃないんだ。
難しいのは当然なんだよ。

意味・理由を飛び越え、胸に滲み渡るもの、それが「感受性の言葉に耳を傾ける」ってことなのさ。

意味や理由なんぞ…くだらない。
そんなもの「刹那主義」にゃ不要なのさ。


「推して知るべし」
推測の域を出ていないものを以って「確証」にしたいだけなんだよ。

「不安」をクチにする者は「安心」を得られない。「不安」を起因に情熱に焔を点す。一度、点したら、無責任に鎮火しちゃ駄目なんだ。

何か間違ってるかい?


「奇蹟」は何度でも訪れる。
「継続」に重きを置かない者は奇蹟が軽やかに通り過ぎてゆくだけだ。


ありがとう。奇蹟の人よ…
また、学習能力が高まったようだ。

ただ、これ以上、何を知れ、と…?
知らないことのほうが多い。

僕が学んだこと、それは「僕は思ったことをクチにしてはならない」と云うこと。

やはり、焼き焦がしてしまうようだ。
耐え切れる他人は居ないのだろう。

「vincent.は孤高じゃなくて孤独の人」
そう云われたことを思い出す。

彼女の云うことは正しい。
そして、正論とは恐ろしく殺傷能力が高い。


我が魂の命ずるままに──。

___ spelt by vincent.