部屋でひとり 煙草をくゆらす
いろんな人の顔が
浮かんでは消え 浮かんでは消え
不思議と 悲しい顔は 思い出されない
みんな 笑顔だ
日常を離れ 束の間の休息を味わう
飛び疲れた鳥が 羽を休めるように
そして 日常──
戦後最高の暑さが 容赦なく降り注ぐ
夏に 良い想い出は少ない
だが 今年の夏は少し違う
想い出は いらない
想い出作りのために 生きている訳じゃない
すべて 現在進行形
呼吸を止める その瞬間まで
すべて 現在進行形──
休息と日常を繰り返し
やがて 永遠の休息を迎える
その瞬間が 訪れるまで
有りの儘の 自分で
現在進行形を 謳歌したい