水晶玉──のようなもの。
眼の前にそれが在る。
或いは、眼の前ではないのかも知れない。
優しく包み込んでいる感じ。
透明で何も映っていない。
だが、全てが見える。物事の本質が──。
透明だからこそ、全てが透き通って見える。
何処で手に入れたのかは分からない。
或いは、手に入れていないのかも知れない。
だが、確実に存在し、脳内エピキュリズムを心地好く刺激する。
そして、あらゆる予兆なりを確実に告げてくれる。
驚くほど単純な構造で構成されていることに気付く。
願わくば、片隅に据えられたし。
透明だから邪魔にはなるまい──。
CORE again...
傾ぐバランスに愉悦を覚えながら──。