コラテラル

コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション
パラマウント ジャパン (2006-04-21)
売り上げランキング: 8852
おすすめ度の平均: 4.5
5 主観的キーワード
4 映画の楽しさが感じられる作品
5 トム・クルーズの演技が素晴らしい!
5 ヴィンセント、恐すぎっす!
5 ただのB級娯楽作?

以前から気になっていた映画のひとつ。
「コラテラル」のDVDを観た。

トム・クルーズの役名:ヴィンセント
職業:殺し屋

凡そヒールとは無縁に思えるキャスティングに興味を抱いた。


舞台はLA。運転手マックスのタクシーに男が乗り込んだ。男はひと晩の貸切を700ドルで提案。大金に釣られたマックスは提案を受けるが、男は麻薬組織に雇われたプロの殺し屋。ひと晩で5人を殺すことになっていた──。


コラテラル=巻き添え

タイトルの意味と序盤ストーリーの流れからすると、巻き添えを食っているのはマックスのように見える。

ネタばれになるので詳細には触れないが、今の自分の心境と微妙にシンクロするものを感じた。

Life has no meaning

普段、俺がクチにしているのと同様のフレーズに正直、複雑な気持ちになった。


主役の職業が殺し屋である設定上、人ひとりの命の重さは枯れ葉1枚程度のものとして描かれている。

冷徹に、疑念を抱かず、良心の呵責を払拭しながら。組織に雇われ、自身の行っている行動の真意すら知らず、ただただ目的を完遂させようとする闇雲な執念。

ベクトル云々はさておき、こういった人間のほうが圧倒的大多数ではなかろうか。

そういう意味で云えば、すべての人間が某かのコラテラル。


すべての人間が何かの「巻き添え」であるならば、俺はやはり、

 気分が良いか 悪いか

この判断基準で生きたい。


普段のトム・クルーズとはひと味違った側面が窺える良い作品。
彼のファンならずとも是非、観賞されたし。

___ spelt by vincent.