新潮社
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司馬遼太郎的短編の入門編
全ての「ひと」が歴史を作っていく
司馬、初期頃の珠玉の短編集
思い出深い一冊。
司馬遼太郎の「人斬り以蔵」を拝読。
人斬り以蔵とは、自己流の暗殺剣法を編み出し、盲目的な殺し屋として幕末の世を震撼させた岡田以蔵のことだ。
この本には、日本陸軍建軍の祖といわれた大村益次郎の半生を綴った「鬼謀の人」ほか、「割って、城を」「おお、大砲」「言い触らし団右衛門」など、時代の変革期を生きた人間の内面を鋭く抉った短編全8編が収録されている。
短編なので肩肘張らずに読み進められるが、普段、見慣れない言葉を見つけると、辞書サイトを利用しては意味を調べ、世界観の理解に努めた。こうした読書の方法は小学生の頃から変わらない。
分からないことを分からないで済ますと、知る機会と知ろうとする覇気を失う。
その中に「
ゲイやホモを一緒くたにするつもりはないが、自分はどうやら精神的にホモであるような気がする。肉体的には圧倒的に女性好きだが…
「男は頭で考え、女は子宮で考える」といわれるが、これは言い得て妙だと痛感する。女性に理論的な話を理解させるのは容易ではない。その行程そのものが厄介でならない…
男同士の場合、理論が通じないときには、いよいよ暴力に訴えるという野蛮な選択肢もあるが、女性の場合にそれは選べない。手を変え品を変え、あれやこれやと弁を尽くすが、一向に聞き入れられない。
「イヤなものはイヤなの!」何たる理論だろうか… まるで脈絡がない。この手の言い争いではだんまりを決め込むほうが無難なようだ。だが、事態は何も解決していない。
分からないことを分からないで済ますと、知る機会と知ろうとする覇気を失う。
だが、ふとした瞬間に「こないだはゴメンね」的に降りてきたりするのだから、まったくもって理解に苦しむ… 或いは、この手のやり取りに辟易として男色に走る者がいるのだろう。
「人斬り以蔵」を読んで、なぜ、このような考えが生まれたかというと、所謂「主従関係」には、このホモ的な要素が含まれているのでは? ということからだ。
人格やその他の要素など、その人に対して尊敬の念を抱いたとき、男はそれに屈服し、従おうとする。そこには白いカラスも当然の如く存在する。
「一生懸命」とは「一所懸命」から転じた言葉で「主君から預かり受けた領地(一所)を命懸けで守る」という意味だ。男は惚れた男のために死ねる覚悟があるということだ。
無学の所為か、女性版のこの手の話を聞いたことがない。惚れた男のために死ねる女はいても、惚れた女のために死ねる女はいないだろう。
女は浅ましい。男の大志を酌み取る理解力に乏しい。ただ、男尊女卑の考えからではない。所詮、男は女の股から出てきた卑しい存在。男というものは、そうした事実から目を逸らすためにあれこれと武装し、虚勢を張るのだ。
理解されない苦しみは、理解できない苦しみより苦しい…
以蔵、叩き斬れ!(苦笑)
【追記】
2004/01/09 (Fri) 19:45:55 vincent.
アルビノがある以上、白いカラスは実在する、とゆーことを年末耳にした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルビノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』