夜の散歩

ふらりとひとりで外に出る。

静かに広がる虫の声。
この季節、夜になると彼らの独壇場。

アスファルトに鳴りとよむ靴音。
外灯に映し出される自分のシルエット。

救急車のサイレン。
赤色灯が頬を撫沿って横切る。

何処かで誰かが…
迷想は瞬時に掻き消える。

寝静まった夜の街を散歩する。

得体の知れないものを纏うが、
──静かで、何故か心地好い。


アスファルトに映し出されるシルエットの隣りに、もうひとつの影が浮かんだのなら──得体の知れないものは、なりを潜めるかも知れない。

揺れながら寄り添い、心地好く重なるふたつのシルエット。
どこまでも、いつまでも──。

コンビニで煙草を買った。
蛍光灯ビームが角膜に突き刺さる。

___ spelt by vincent.

コメント (1)

vincent. 2007年9月20日(木) 00:50

職質されんよー気ぃ付けよう。。(´∀`*)