苦渋に満ちた血肉を纏った負の要素は、お為可笑しい正の要素を総じて失脚させる。
血の慟哭。
声帯を掻き毟り、引き千切り、金属質な金切り声を上げながら絞り出される。
惨たらしいはずのその残骸、排泄物は忌まわしくも生々しく、毒々しく、そして、何より気高く──美しい。
神々しい血脈の
音声なき無音の──語彙の羅列の大瀑布。行間の狭間に埋もれた憐憫の感嘆センテンス。
五感の機能は度外視される。
霊感、第六感、その他の雑多な感覚の類い──セブン・センシズすら突き抜ける。
読解は意味を成さない。
理解は虚しい通過点。
「解」と「感」では比較にならぬ。
「互角」などとは…
有り得ぬ空虚な、縋り付きの妄想。
現実と非現実を揺蕩う意識の陽炎。
刹那で傾ぐシーソーで遊びながら、
我、現実を彷徨う非現実の旅人なり──。
コメント (2)
「天才と何やらは紙一重」
この言葉はシンプルで非常に深い。
曖昧なセグメント、ボーダーで揺らめいている。
揺蕩う意識の陽炎。
一事を知ると万事を知り、
万事の抽出に躍起になる。
或る程度、暴かれると、、
乾いた一陣の風が舞う──。
網羅は不要。
麻酔で例えるならば、
全身麻酔ではなく局部麻酔で良い。
この逆説はうまく伝わるだろうか。。
言葉を当て嵌めるならば、
全身覚醒ではなく局部覚醒で良い。
目覚めた人は眼を閉じている。
寝ている人は眠りを知らない。
脳内撹拌の歯軋り。
自作自演を嗤う。