揺蕩う意識の陽炎

苦渋に満ちた血肉を纏った負の要素は、お為可笑しい正の要素を総じて失脚させる。

血の慟哭。

声帯を掻き毟り、引き千切り、金属質な金切り声を上げながら絞り出される。

惨たらしいはずのその残骸、排泄物は忌まわしくも生々しく、毒々しく、そして、何より気高く──美しい。

神々しい血脈のほむら

音声なき無音の──語彙の羅列の大瀑布。行間の狭間に埋もれた憐憫の感嘆センテンス。

五感の機能は度外視される。
霊感、第六感、その他の雑多な感覚の類い──セブン・センシズすら突き抜ける。


読解は意味を成さない。
理解は虚しい通過点。

「解」と「感」では比較にならぬ。
「互角」などとは…
有り得ぬ空虚な、縋り付きの妄想。

現実と非現実を揺蕩う意識の陽炎。
刹那で傾ぐシーソーで遊びながら、


我、現実を彷徨う非現実の旅人なり──。

___ spelt by vincent.

コメント (2)

vincent. 2007年9月 6日(木) 06:55

「天才と何やらは紙一重」

この言葉はシンプルで非常に深い。
曖昧なセグメント、ボーダーで揺らめいている。

揺蕩う意識の陽炎。

一事を知ると万事を知り、
万事の抽出に躍起になる。

或る程度、暴かれると、、

乾いた一陣の風が舞う──。

vincent. 2007年9月 6日(木) 07:00

網羅は不要。

麻酔で例えるならば、
全身麻酔ではなく局部麻酔で良い。

この逆説はうまく伝わるだろうか。。
言葉を当て嵌めるならば、

全身覚醒ではなく局部覚醒で良い。

目覚めた人は眼を閉じている。
寝ている人は眠りを知らない。

脳内撹拌の歯軋り。
自作自演を嗤う。