中ジョッキ
黄金色の液体
白い飛沫が音もなく弾ける
ロック・グラス
琥珀色の液体
芳醇な馨りが馥郁と立つ
グラスを重ねる
幾杯も 幾杯も
それでも 潤わない
喉の渇きは癒えるが
心の渇きは癒えない
虚空に浮かぶ
見えない輪郭
慈しむように
指先で
丁寧に ゆっくりと
背中を丸めて紫煙を燻らす
瞼を閉じれば
煙が眼に滲みることはない
なけなしの語彙で
ひと握りの欠片を
せめてもの慰めに
your pleasure is my pleasure.
your pain is my pain...
いつでも一緒さ…
ハード・リカー。
度数が強かろうが
原料が何だろうが
元々は ただの水
空虚さは決して埋まらない
百薬の長にも限界はあるさ
誰からも
何も求めない頑な気持ちが
たったひとつの拠りどころ
Here's looking at you, kid.
I pray for my pixie.
夢見るように祈りを捧げるだけさ