魂の漂泊者

切々と積み重ねる 空虚な欠片たち

一体 どれだけ重ねれば
到達するのだろうか

バベルの塔が 浮かぶ

縋りはしないが 古代の悲愴を
愛おしく感じる

手が届かない

高嶺と云う言葉が ぶらぶらと 浮かぶ

届かないから 手を伸ばす
美しい華を 追い求めて──。


我、静寂なる魂の漂泊者なり──。


【追記】2016.11.26

ギュスターヴ・ドレ 『言語の混乱』
ギュスターヴ・ドレ 『言語の混乱』(1865年)
ピーテル・ブリューゲル 『バベルの塔』
ピーテル・ブリューゲル 『バベルの塔』(1563年)
ヨース・デ・モンペル『バベルの塔』
ヨース・デ・モンペル『バベルの塔』
国立古美術館蔵


バベルの塔
https://ja.wikipedia.org/wiki/バベルの塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
___ spelt by vincent.